肌の調子は、単なるスキンケアだけでなく、体の中の状態を映し出す「内臓の鏡」。 東洋医学では、肌の不調は血や気、水の巡り、そして五臓の働きと深く関係していると考えます。 今回は、薬膳の視点から「肌を内側から整える食べ方」について詳しく見ていきましょう。
薬膳で見る「肌」と五臓の関係
薬膳では、人の体を「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」で捉えます。 それぞれが血や気、水の流れを司り、そのバランスが崩れると肌トラブルが現れます。
- 肺: 肌の潤いを保つ臓。乾燥肌やくすみは「肺」の弱りと関係。
- 脾: 食べ物をエネルギーに変える臓。消化力が落ちると栄養が肌に届かず、ハリを失う。
- 肝: 血の流れとストレス調整を担う。ストレスや月経不順による肌荒れは「肝」の不調。
つまり、肌を整えるには「肺・脾・肝」を中心にケアし、血と潤いを補うことが大切なのです。
美肌の鍵となる3つの要素「気・血・水」
東洋医学では、体のエネルギーと栄養バランスを 気(き)・血(けつ)・水(すい) で説明します。
- 気: 生命エネルギー。気が不足すると肌のハリがなく、疲れやすくなる。
- 血: 栄養や酸素を運ぶ。血が不足すると顔色が悪く、くすみ・乾燥が出る。
- 水: 潤い成分。水が滞るとむくみや吹き出物、水分不足は乾燥肌につながる。
この3つの流れを整えることで、肌の内側からの美しさを取り戻せます。
肌を整えるおすすめ薬膳食材
- なつめ: 血を補い、女性ホルモンのバランスを整える。肌のくすみや冷えにも◎
- くこの実(ゴジベリー): 目や肌を潤し、抗酸化作用が高い。アンチエイジングにも。
- 白きくらげ: 潤いを生む美容食材。コラーゲンのようなゼラチン質で、乾燥肌の改善に。
- 黒ごま: 腎を補い、血流を良くして髪・肌のツヤを保つ。
- 鶏肉・豚肉: 良質なたんぱく質とコラーゲンを含み、肌の弾力を保つ。
- はちみつ: 潤いを与え、喉や肌を保湿する自然の甘味料。
食べ方のコツと養生ポイント
- 冷たいもの・刺激物を控え、内臓を冷やさない。
- 夜は早めに休み、肌のゴールデンタイム(22時〜2時)にしっかり睡眠を。
- ストレスを溜めない。深呼吸やお茶の時間で「肝」を整える。
薬膳は“食べるスキンケア”。内側を整えることで、自然と外側の輝きも生まれます。
まとめ|肌は日々の積み重ねで育つ
美肌をつくる近道は、特別な化粧品よりも、毎日の食事の中にあります。 血を養い、気を巡らせ、水を潤す——そんな薬膳的な食べ方を続けることで、肌のトラブルは少しずつ落ち着いていきます。 “食べることで美しくなる”を、今日の食卓から始めてみましょう。

