季節の変わり目で体調を崩すことありませんか?
気温や湿度など原因になる要素が多くなる季節の変わり目。そんな日々を乗り越える季節の薬膳を伝えていければと思います。
はじめに
季節が巡るたびに、私たちの体も少しずつ変化しています。
薬膳では、「季節に合わせた食事」が体調を整えるための基本とされています。
その中でも“お茶”は、日常の中で気軽に取り入れられる薬膳のひとつです。
今回は、春夏秋冬それぞれの季節に合ったお茶を、薬膳の視点から詳しくご紹介します。
春|気の流れを整えるお茶
春は、自然界の「木」の気が伸びる季節。体も外へと向かって動き出します。
しかし、環境の変化やストレスによって「気」が滞りやすく、イライラや倦怠感を感じやすい時期です。
この季節におすすめなのは、気の巡りを良くし、心を落ち着かせるお茶です。
- おすすめ:ジャスミン茶・緑茶・菊花茶
- 効能:リラックス、解毒、目の疲れを和らげる
ジャスミン茶は香りによるリラックス効果が高く、気の滞りをほぐしてくれます。
菊花茶は「肝(かん)」の働きを助け、目の疲れや頭の重さを和らげる働きがあります。
緑茶は清熱作用に優れ、春先のほてりやのぼせにも効果的です。
夏|余分な熱と湿を取り除くお茶
夏は「心(しん)」が活発に働く季節で、体内に熱がこもりやすくなります。
暑さによる疲れ、食欲の低下、むくみなどが出やすくなるため、体を冷まし、水分代謝を整えるお茶がおすすめです。
- おすすめ:ハトムギ茶・ミント茶・黒豆茶
- 効能:清熱、利湿、デトックス、むくみ改善
ハトムギ茶は「利湿(りしつ)」作用があり、体内の余分な水分を排出してくれます。
ミント茶は清涼感があり、のぼせや頭の重だるさを和らげます。
黒豆茶は抗酸化作用に優れ、紫外線ダメージを受けやすい夏の肌ケアにもおすすめです。
秋|潤いを補うお茶
秋は乾燥の季節。薬膳では「肺」と「潤い」を守ることが大切とされます。
空気の乾燥で喉や肌が荒れやすく、体の内側から潤いを与えるお茶を選ぶと良いでしょう。
- おすすめ:白茶・なつめ茶・クコの実茶
- 効能:潤肺、美肌、疲労回復
白茶は「清熱潤燥(せいねつじゅんそう)」の作用があり、乾燥から体を守ります。
なつめ茶は「血(けつ)」を補い、冷えや疲れやすさにも効果的。
クコの実茶は目の疲れを和らげながら、潤いと艶を与えてくれる秋の定番です。
冬|体を温め、気血を補うお茶
冬は「腎(じん)」が弱まりやすく、冷えやエネルギー不足を感じる季節です。
この時期は体を内側から温め、気血を補うお茶が適しています。
- おすすめ:紅茶・しょうが紅茶・桂皮(シナモン)茶
- 効能:温中散寒、血行促進、冷え改善
紅茶は体を温める「温性」のお茶で、冷えや疲労を癒します。
しょうが紅茶は代謝を上げ、血流を促す代表的な冬の養生茶。
桂皮茶(シナモンティー)は香りで気を巡らせ、体を芯から温めてくれます。
おわりに
お茶は、ただの飲み物ではなく、心と体を整える“日常の薬膳”。
季節ごとの体の変化に合わせて選ぶことで、自然と調和しながら暮らすことができます。
今日の気分と季節に寄り添う一杯を、ぜひ楽しんでみてください。

