「食事量は減らしているのに痩せない」「ダイエットをすると体調を崩しやすい」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
※この記事では、薬膳の考え方を取り入れたダイエット方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
薬膳では、ダイエットを体重を落とすことではなく、体のバランスを整えることと考えます。無理な食事制限ではなく、体質や巡りを整えることで、結果として余分なものが落ちていく──それが薬膳的ダイエットです。
薬膳から見た「太りやすさ」の原因
薬膳では、太りやすさの原因は一つではなく、体質や生活習慣によって異なると考えます。代表的なタイプは次の4つです。
① 気虚タイプ(エネルギー不足)
- 疲れやすい
- 食事量が少ないのに太る
- 胃腸が弱い
消化吸収する力が弱く、代謝が落ちている状態です。
② 痰湿タイプ(巡りの滞り)
- むくみやすい
- 下半身太り
- 甘いもの・脂っこいものが好き
体の中に余分な水分や老廃物が溜まりやすいタイプです。
③ 瘀血タイプ(血の巡り不足)
- 運動しても痩せにくい
- 冷えやすい
- 肩こり・生理不順がある
血流が悪く、脂肪が燃えにくい状態です。
④ 肝鬱タイプ(ストレス型)
- イライラしやすい
- ストレス食い・間食が多い
- 気分の波が激しい
ストレスによって自律神経が乱れ、食欲のコントロールが難しくなります。
薬膳ダイエットの基本は「食べない」ではなく「整える」
多くのダイエットが失敗する原因は、食べる量を減らしすぎてしまうこと。薬膳では、胃腸(脾・胃)を弱らせる行為は、かえって太りやすい体を作ると考えます。
まず大切なのは、
- 胃腸を温める
- 巡りを良くする
- 余分なものを溜め込まない
この3つを意識することです。
ダイエット中におすすめの薬膳食材
日常の食事に取り入れやすい食材を中心に紹介します。
- 生姜:体を温め、代謝をサポート
- はとむぎ:むくみ対策・水分代謝
- 大根:消化を助け、余分なものを排出
- きのこ類:脂や老廃物の排出を助ける
- 陳皮(みかんの皮):気の巡りを整え、食べ過ぎ防止
特別な食材を使わなくても、身近なもので十分に薬膳ダイエットは始められます。
薬膳的ダイエットで避けたい習慣
一見ヘルシーに見えても、薬膳的にはおすすめできない習慣があります。
- 冷たい飲み物ばかり摂る
- サラダだけの食事
- 極端な糖質オフ
- 空腹時間が長すぎる
これらは胃腸を冷やし、代謝を下げてしまう原因になります。
無理しないことが一番の近道
薬膳ダイエットは、短期間で体重を落とす方法ではありません。その代わり、体調を崩しにくく、リバウンドしにくいのが特徴です。
「まずは体を整える」
この意識を持つことで、自然と食欲や体型にも変化が現れてきます。
今日の食事から、できることを一つ。
無理のない薬膳ダイエットを、ぜひ生活に取り入れてみてください!
おすすめ食品
まとめ
食べる量を減らせば痩せると思っていた人は多いいはずです。一時的には痩せますが、リバウンドする可能性が高く、健康にも悪影響です。薬膳の考え方は、体重を落とすことではなく、体のバランスを整えることと考えます。無理な食事制限ではなく、体質に合わせた食事をすることが大切です。極端なダイエットではなく、日頃から身体を整える食事を意識しましょう。

