こんにちは。「やくぜん日和」へようこそ。
薬膳(やくぜん)とは、中医学(中国の伝統医療)の考えをもとに、食材の性質や効能を組み合わせて体のバランスを整える食事法です。
難しい専門用語も多く、特別な知識が必要に思われがちですが、実はとてもシンプルなんです。
薬膳の基本は「体質」と「季節」に合わせること
薬膳では、人の体質や季節の変化を大切にします。
例えば、冷えやすい人には、体を温める性質を持つ「しょうが」や「ねぎ」
熱がこもりやすい人には、体の熱を冷ます「きゅうり」や「トマト」などが合います。
また、季節によっても体が求めるものは変わります。
- 春:解毒を助ける食材
- 夏:余分な熱や湿気を取り除く食材
- 秋:乾燥を防ぐ食材
- 冬:エネルギーを蓄える食材
これらを意識して選びます。
身近な食材も立派な薬膳
薬膳というと「特別な漢方食材を使う料理」をイメージされる方も多いいですが、薬膳の基本は、毎日の食材をどう選びどう組み合わせるかという考え方にあります。
例えば、私たちの食卓に馴染み深い「しょうが」は、体を温めて冷えを改善し、胃腸の働きを助ける代表的な”温性”の食材。
「れんこん」は肺を潤し、咳をしずめ乾燥しやすい秋の季節にぴったりの”涼性”の食材です。
また「黒豆」は血の巡りを良くして体の老化を防ぐ”補血・補腎”のはたらきを持っています。
このように、日本の家庭料理で使う食材の多くは、薬膳的な効能を持っています。
つまり、薬膳とは遠い国の伝統ではなく、私たちの食文化の中にも自然と根強いている体を整える知恵なんです。
「今日ちょっと疲れたな」「冷えを感じるな」と思った時にしょうがを足してみる。
「乾燥して喉がイガイガする」時に、レンコンのすりおろしをスープに加える。
そんな小さな一工夫こそが毎日の薬膳です。
簡単にできる薬膳レシピ
毎日の食卓にすぐ取り入れる簡単なレシピをひとつご紹介します。
生姜と長ネギのスープ
- しょうが 1かけ(すりおろしでもOK)
- 長ネギ 1本
- 鶏ガラスープの素 小さじ1
- 水 400ml
- 塩 少々
作り方
1.鍋に水を入れ、しょうがと斜め切りにした長ネギを加える
2.中火で5〜7分ほど煮て鶏ガラスープの素と塩で味を整える
体を内側から温め冷えや疲れに効果的です。
夜の一杯にも朝の目覚めにもぴったりな薬膳スープです。
私の思い
私自身、忙しさや疲れから体調を崩すことがよくありました。
そんな時に薬膳の考え方を知り、「食べることは、自分を労ることだ」と感じました。
体を整えるだけでなく、心にも寄り添ってくれるのが薬膳の魅力です。
難しく考えず、毎日の食事に薬膳を取り入れる、それだけで日々の暮らしはぐっと心地良くなります。
このブログが、皆さんの薬膳習慣を始めるきっかけになれば嬉しいです。
終わりに
このブログでは
- 季節ごとの薬膳レシピ
- 体質に合わせた食材の選び方
- 暮らしに取り入れやすい薬膳の考え方
この3つを中心にお届けします。
薬膳をもっと身近に。そして食卓から健やかな日々を
