甘くスパイシーな香りで知られるシナモン。実は薬膳では「桂皮(けいひ)」と呼ばれ、体を温め、血の巡りを良くする代表的な食材として古くから重宝されてきました。香りを楽しみながら体を整える、身近で頼もしい薬膳のひとつです。
シナモンとは?
シナモンはクスノキ科の常緑樹「ニッケイ」や「セイロンニッケイ」の樹皮を乾燥させたもの。中国では「桂皮(けいひ)」、日本では「ニッキ」として知られています。漢方薬としても使われるほか、料理やお菓子、飲み物にも使われる香りのスパイスです。
シナモンの性質と味
- 五性:熱
- 五味:辛・甘
- 帰経:心・肝・腎・脾
体をしっかり温めて冷えを取り除き、血行を促進する作用があります。さらに、体の中の“冷え”による痛み(生理痛・腰痛・冷え性など)を改善してくれる頼もしい食材です。
シナモンの主な効能
- 体を温める:冷え性、手足の冷え、寒気の改善に。
- 血の巡りを良くする:冷えによる肩こりや生理痛をやわらげます。
- 消化を促す:胃の働きを整え、食欲不振や消化不良にも◎。
- 精神を落ち着ける:香りがリラックス効果をもたらし、ストレス緩和にも役立ちます。
日常への取り入れ方
シナモンは香りづけだけでなく、薬膳的にも簡単に取り入れられます。
- シナモンティー:シナモンスティックを1本、熱湯で5分ほど煮出すと、体を芯から温めるお茶に。
- オートミールやホットミルクに:少量ふりかけるだけで血行促進&リラックス効果。
- 薬膳スイーツ:りんごやなつめと煮ると、香り豊かで胃腸にやさしいデザートに。
注意点
シナモンは温める力が強いため、体に熱がこもりやすい人、顔が赤くなりやすい人は摂りすぎに注意しましょう。妊娠中は大量摂取を避け、少量の香りづけ程度にとどめるのが安心です。
まとめ
シナモン(桂皮)は、冷えや巡りの滞りを整える薬膳の温め食材。ほんの少し加えるだけで、体を内側から温め、心までほっとする香りをもたらします。寒い季節はもちろん、ストレスで冷えを感じるときにもおすすめです。
香りでほぐす、こころとからだ。

