薬膳の世界で「陳皮(ちんぴ)」は、体の巡りを整え、心を穏やかにしてくれる頼もしい存在です。みかんの皮を乾燥させたもので、古くから漢方薬や料理に幅広く使われてきました。今回は、そんな陳皮の働きや使い方について詳しく紹介します。
陳皮とは?
陳皮とは、主に温州みかんなどの成熟した果実の皮を乾燥させたものを指します。名前の「陳」は「古い」という意味で、時間をかけて熟成させるほど香りがまろやかになり、効能も高まるとされています。
陳皮の性質と味
- 五性:温
- 五味:苦・辛
- 帰経:脾・肺
体をやや温め、胃腸や肺に働きかける食材です。香りがよく、気の巡りを促す作用があるため、冷えやストレスで気が滞りやすい人にもおすすめです。
陳皮の主な効能
- 気の巡りを良くする:ストレスやイライラによる食欲不振や胃の張りを和らげます。
- 胃腸の働きを整える:消化不良や吐き気、下痢の改善に役立ちます。
- 痰を取り除く:咳や痰が出やすいときにも活躍します。
日常への取り入れ方
陳皮は、乾燥した皮を軽く刻んでお茶にしたり、料理に加えたりして手軽に使えます。
たとえば──
- 陳皮茶:小さじ1ほどの陳皮を熱湯で3分ほど蒸らすだけ。香りが立ち、気分がリフレッシュします。
- スープや煮物:豚肉や鶏肉のスープに少量加えると、風味が深まり消化を助けます。
- お風呂:陳皮をガーゼ袋に入れて湯船に浮かべると、体を温めリラックス効果も。
注意点
乾燥による咳や体の熱感が強い人、のぼせやすいタイプの人は、取りすぎに注意が必要です。温め作用があるため、体質に合わせて量を調整しましょう。
まとめ
陳皮は、香り高く、心と体を整える薬膳の万能素材です。料理やお茶にほんの少し加えるだけで、巡りを整え、日々の不調をやわらげてくれます。冷えやストレスを感じたときに、ぜひ取り入れてみてくださいね!

