ねぎ|冷えと滞りを解く、身近な薬膳の温め食材

食材辞典

ねぎは、日本の食卓でもおなじみの野菜ですが、薬膳の視点から見ると「体を温め、巡りを整える薬膳食材」のひとつです。風邪の初期や冷え、肩こり、気分の滞りなどに働きかけてくれる、身近で頼もしい存在です。

ねぎとは?

ねぎはヒガンバナ科の多年草で、白ねぎ・青ねぎなど多くの品種があります。薬膳では、体を温めて発汗を促し、冷えや風邪の引きはじめに使われてきました。中国では「葱白(そうはく)」と呼ばれ、古くから漢方薬の原料としても使われています。

ねぎの性質と味

  • 五性:
  • 五味:
  • 帰経:肺・胃

体を内側から温め、冷えや寒気を追い出します。また、「辛味」には気血の流れを活発にする作用があり、体のめぐりを良くして、こわばりをほぐします。

ねぎの主な効能

  • 発汗・解表作用:風邪の初期症状(寒気・鼻づまり・喉の違和感など)に効果的です。
  • 冷えを改善:体を温め、血流を促します。冷え性や肩こりにも◎。
  • 消化を助ける:胃の働きを整え、食欲不振を改善します。
  • ストレスを緩和:香り成分が気の巡りを促し、イライラを和らげます。

日常への取り入れ方

ねぎは普段の料理に取り入れやすく、薬膳としてもとても優秀です。おすすめの使い方を紹介します。

  • ねぎ湯:刻んだねぎとすりおろし生姜を熱湯に入れて飲むと、風邪のひきはじめや冷えに効果的。
  • ねぎと豆腐のスープ:胃腸を温め、体をやさしく整えます。
  • 焼きねぎ:香ばしく焼くことで甘みが増し、血行促進・疲労回復にも◎。

注意点

体に熱がこもっている人や、のぼせ・赤ら顔・強い喉の痛みがある場合は、摂りすぎに注意しましょう。温めすぎると逆効果になることがあります。

まとめ

ねぎは、ただの薬味ではなく、心と体を温める薬膳の知恵そのものです。寒い季節や体の巡りが悪いとき、ねぎの香りと温かさが、体を内側からほぐしてくれます。日々の料理に少し多めに加えるだけでも、立派な薬膳習慣になります。

台所の片隅にある、最高の温め薬膳。