生姜は、私たちの食卓でもおなじみの食材ですが、薬膳では「発散」と「温め」の力を持つ代表的な存在です。冷えや風邪の初期、食欲不振、体の巡りを整えたいときなどに役立ちます。
生姜の基本情報
- 分類:根茎類(ショウガ科)
- 性質(性味):辛・微温(乾燥した生姜は温→熱に近い)
- 帰経:肺・脾・胃
- 主な効能:発汗・温中・止嘔・解毒
生姜はその形や香りからも「生命の根っこ」を象徴する食材とされ、体を内側から温め、気血の巡りを促します。特に「冷え」や「食べすぎ・飲みすぎ」などで滞った体を軽やかに整えるサポートをします。
薬膳的な効能
① 体を温め、冷えを取り除く
生姜は「温中散寒(おんちゅうさんかん)」といって、体を内側から温める働きがあります。冷えからくる胃痛、下痢、手足の冷えに効果的。寒い季節の常備食材として欠かせません。
② 発汗を促し、風邪の初期に
風邪のひきはじめ、ゾクッと寒気を感じたときには、生姜入りの温かい飲み物が◎。発汗を助けて体の外へ邪気を追い出す「解表(げひょう)」の作用があります。
③ 消化を助け、胃を整える
生姜には胃腸の働きを整える「健脾(けんぴ)」作用があり、消化不良や食欲不振を和らげます。油っこい料理に添えるのも理にかなった使い方です。
④ 吐き気・乗り物酔いの改善
生姜の香り成分「ジンゲロール」や「ショウガオール」には、吐き気を抑える作用があります。乗り物酔いやつわり時にも、すりおろし生姜を少量取り入れると楽になることがあります。
生姜の使い方のコツ
- 生(なま)生姜:体の表面を温め、風邪の初期や冷えに◎
- 乾燥生姜(干し生姜・粉末など):体の内側をじっくり温める。慢性的な冷えや代謝低下に◎
- 加熱調理:辛味が和らぎ、消化を助ける効果がアップ。
おすすめの取り入れ方
- 生姜紅茶:冷え性対策の定番。ハチミツを少し加えると飲みやすい。
- 生姜ごはん:みじん切り生姜を炊き込み、香りでリラックス。
- 生姜スープ:野菜スープにすりおろし生姜を加えて温活レシピに。
注意点
生姜は温める力が強いため、のぼせや顔の赤み、ほてりがあるタイプの人は摂りすぎ注意。夏場や体の熱がこもるときは、生のまま少量を使うのがバランス良いです。
まとめ
生姜は「温め」「巡らせ」「整える」力を兼ね備えた万能薬膳食材です。体の冷えを感じたら、まずは生姜をプラス。毎日の食事で温もりを育てましょう。
POINT:冷え・風邪・消化不良に。生と乾燥で効果が異なる点も薬膳ならではの魅力!

