小さな赤い実が印象的な「クコの実(枸杞子・くこのみ)」は、中国では古くから“不老長寿の果実”として知られています。美容や視力、疲労回復に優れた薬膳食材で、毎日の食卓に少し加えるだけで、体の調子を内側から整えてくれます。
クコの実の基本情報
- 分類:果実類(ナス科)
- 性質(性味):甘・平
- 帰経:肝・腎・肺
- 主な効能:滋補肝腎・明目・潤肺
薬膳では「肝(かん)」と「腎(じん)」の働きを助ける食材として知られています。肝は目や情緒の安定に、腎は生命エネルギーと老化に関わるため、クコの実は美容・アンチエイジング・疲労回復のすべてに通じる万能食材です。
薬膳的な効能
① 目の疲れ・かすみに
クコの実は「明目(めいもく)」作用があり、目の疲れや視力低下に効果的。パソコンやスマホの使用が多い現代人にぴったりです。ブルーベリーのようにアントシアニンも含み、視覚機能のサポートになります。
② 美容とアンチエイジング
「滋陰(じいん)」作用により、体の潤いを補い、肌や髪にツヤを与えます。抗酸化作用の高いポリフェノールが豊富で、細胞の老化を防ぐはたらきがあります。
③ 体力回復・ホルモンバランスの調整
「肝腎を補う」ことで、体の基礎エネルギーを高め、疲労や更年期、精力減退などの改善に役立ちます。男女問わず、体の底力を養うサポート食材です。
クコの実の使い方
- 薬膳茶:なつめや菊花と合わせて「クコ菊花茶」に。目の疲れ・頭の重さに◎。
- スープ・粥:鶏スープや中華粥に加えると自然な甘みと彩りをプラス。
- デザート:ヨーグルトや杏仁豆腐にトッピングして日常的に摂取。
乾燥クコの実はそのままでも食べられますが、水で軽く戻すと食感が柔らかくなります。加熱しても有効成分は損なわれにくいので、料理にも幅広く活用できます。
一緒に使うと良い食材
- なつめ:血を補い、心を落ち着ける。
- 黒豆:腎を強めて老化予防。
- 菊花:目の疲れを和らげる組み合わせで有名。
注意点
温め作用があるため、体に熱がこもりやすい方(のぼせ、目の充血など)は摂りすぎ注意。1日10〜20粒を目安に。
まとめ
クコの実は、美容・視力・エネルギーをトータルにサポートする万能薬膳食材です。毎日の食事に少し加えるだけで、体の中から輝きを引き出します。
POINT:クコの実は「肝と腎を補う」アンチエイジング食材。目・肌・心をやさしく整える赤い果実。

