鮮やかなオレンジ色が印象的なかぼちゃは、まるで“太陽の実”。 薬膳では気を補い、体をあたため、胃腸を整える力をもつ食材として知られています。 寒さが深まる季節や、疲れを感じるときに心も体もほっと包み込んでくれる存在です。
薬膳的効能と特徴
かぼちゃは「脾(ひ)と胃」を補う食材で、消化を助け、気力や体力を高めてくれます。 また、体を温める作用があり、冷えによる不調をやわらげる効果も期待できます。 甘くやさしい味わいは、心の緊張をゆるめる“心の薬膳”でもあります。
- 補気(ほき):疲労回復・虚弱体質の改善。
- 健脾(けんぴ):胃腸の働きを整え、食欲不振を防ぐ。
- 温中(おんちゅう):お腹を温め、冷えや腹痛をやわらげる。
東洋医学的分類
・性質(性):温性(体をあたためる)
・味:甘(穏やかに補い、緊張をゆるめる)
・帰経(作用する臓腑):脾・胃
「脾胃(ひい)」を整えることで、食べ物からしっかりとエネルギーを作り出す力を高めます。 胃腸が弱く疲れやすい人や、冷え性・むくみが気になる人におすすめです。
現代栄養学から見たかぼちゃ
かぼちゃにはβカロテン、ビタミンC・E、食物繊維、カリウムが豊富に含まれています。 これらは抗酸化作用が高く、免疫力を高め、肌や粘膜の健康を保つサポートをしてくれます。 特にβカロテンは体内でビタミンAに変わり、風邪予防にも役立ちます。
おすすめの食べ方と調理法
薬膳的には「温かく、やさしい味つけ」で食べるのがおすすめ。 バターや牛乳との相性もよく、体を温めながら栄養を吸収しやすくします。
- かぼちゃのポタージュ:冷えを防ぎ、心を落ち着かせる一杯。
- 煮物:胃腸を整え、ほっとする優しい甘み。
- かぼちゃのグラタン:疲れを癒やし、エネルギー補給にも。
- かぼちゃ団子の汁物:冷え性の女性におすすめの薬膳スープ。
おすすめの組み合わせ食材
- しょうが:体を芯から温め、冷え対策に最強の組み合わせ。
- 黒豆:血を養い、冷えや疲れの改善をサポート。
- はちみつ:潤いを与え、かぼちゃの甘みを引き立てる。
注意点
かぼちゃは温める力があるため、熱がこもりやすい体質の人や、のぼせ・吹き出物が出やすい時期は摂りすぎに注意。 冷え性や疲れやすい人は、温かいスープや煮物で取り入れるとバランスがとれます。
まとめ
かぼちゃは「気を補い、体を温める」やさしい薬膳食材。 寒い季節に不足しがちなエネルギーを補い、胃腸を整えてくれます。 太陽のように明るいオレンジ色のパワーで、心と体をほっこり照らしてくれる一皿を日々の食卓に。

